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はじめに
宅建試験で宅建業法に次いで配点が高いのが
権利関係、つまり民法です。
試験の中では宅建業法や法令上の制限と違い
重要事項の暗記のみでは試験には通用せず、
問題の中に出てくる事例に学んだ知識を
当てはめて正解を導き出す、と言う思考力が
必要になって来ます。
ここでは、そんな権利関係の試験での
出題概要や勉強法について解説していきます。
出題範囲や勉強法
権利関係の出題数は50問中14問。その内訳は
- 民法 10問
- 借地借家法 2問
- 区分所有法 1問
- 不動産登記法 1問
となります。このうち民法以外の4問は毎年固定で
出題されており、出来れば全問正解しておきたい所です
(但し、不動産登記法については難問の頻度も高いですが)。
そして、民法で出題範囲の高い範囲は
- 意思表示
- 制限行為能力者
- 時効
- 代理
- 債務不履行
- 契約不適合
- 物権変動
- 抵当権
- 保障・連帯債務
- 賃貸借
- 不法行為
- 遺言・相続
といった所ですが、この内特に1-4の分野は
難易度の高くない基本的な問題が多い為、
特に押さえておきたい所です。
そういった「出題頻度高・難易度低」の分野を
万全にした後は難易度に応じて他の分野を押さえて
行くようにしましょう。個人的にその次に押さえるべき
分野は「5,6,10,11」辺りです。そして「7-9」辺りは
学習の進捗度によっては思い切って捨てるのもアリです。
直近5回の詳しい出題範囲は
| 実施年 | 2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 |
| 問題1 | 所有権 | 意思表示 | 親族・相続 | 売買契約 | 賃貸借契約 |
| 問題2 | 保証契約 | 委任契約 | 相隣関係 | 親族・相続 | 相隣関係 |
| 問題3 | 意思表示 | 共有 | 請負契約 | 制限行為 能力者 |
制限行為 能力者 |
| 問題4 | 金銭消費 貸借契約 |
売買契約 | 相殺 | 抵当権 | 売買契約 |
| 問題5 | 親族・相続 | 債権総則 | 不在者の 財産管理 |
期間の計算 | 代理 |
| 問題6 | 物権変動 | 抵当権 | 取得時効 | 賃貸借契約 | 物権変動の 対抗要件 |
| 問題7 | 賃貸借契約 | 建物の 引渡し |
財産分割 | 売買契約 | 遺言 |
| 問題8 | 共有 | 条文 | 制限行為 能力者 |
賃貸借契約 | 発信・到達 |
| 問題9 | 連帯債務 | 承諾 | 賃貸借契約 | 親族・相続 (辞任) |
売買契約 |
| 問題10 | 売買契約 | 債務不履行 | 抵当権 | 取得時効 | 抵当権 |
得点目標は、毎年固定の4問で
3-4点、民法で6‐7点で合計10点としましょう。
権利関係は、毎年大部分の受験生が解けない様な
問題が3‐4問は出題されるので、そういった問題は
深追いせず基本的な問題を確実に取れるように
することが大切です。
むしろ、そういった難問は受験生達の平常心を
乱す為にあると私は考えます。
そういった問題を目にしてパニックに陥ると、
普段解けているような問題まで難問に思えてしまい、
どんどん間違えてしまったりします。
難問を目にしたら「他の人たちも解けないんだ」と
割り切って読み飛ばしてしまい、落ち着いて
他の問題に当たることです。
合格を手にするには、知識を増やすだけではなく
こういった「難問との向き合い方」を身に付ける事も
大切だったりするのです。
さて、そんな権利関係の勉強法ですが、行政書士の民法の
勉強法とも重なるのですが、まずは身近な事例の民法
特有の言い回しなどに慣れる事、そして問題で出てくる
数々の事例に学んだ知識を当てはめる練習を重ねる事が
大切です。
選択肢を見てすぐに「これは○○だな」と
学習した用語に当てはめて
正誤判断が出来る位に知識のレベルを
高めておきましょう。但し、問題を解く上では
先述の様に難問に深入りし過ぎない事も大切です。
具体的には、まずはテキストを数回通読して概要を
把握した後に問題集をある程度解き知識を定着させ、
過去問で問題演習力を身に付ける、と言う流れです。
また、宅建の紹介記事でも述べておりくどい様ですが、
民法専門のテキストを必ず用意して下さい。そして
読む時は頻出箇所とそうでない箇所でメリハリを
付ける様にしましょう。
先ほど挙げた頻出分野の中の「出題頻度工・難易度低(あるいは中)」の中で苦手な個所がある時はそのページに付箋を貼っておく等して
すぐに、何度も読み返せるようにしておきましょう。
私が使用した民法のテキストはこちら↓
まとめ
この記事では主に、
- 宅建試験の権利関係の出題内容
- 権利関係の点数が合否の分かれ目になる事
- 頻出分野やその中でも押さえるべき箇所
- 試験に臨む際は難問に深入りし過ぎない事
- 学習時は事項ごとにメリハリを付ける事
等について書かせて頂きました。
次の記事では、権利関係とは逆に殆ど暗記が
メインの科目、法令上の制限について解説していきます。
ここまで読んで頂き有難うございました。
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